私は、およそ100社のメーカーとやりとりを行い商品の調達を行なっていました。
前回で話したバイヤーの主な仕事の中で今回は展示会について紹介します。
まず展示会とは、メーカーが卸先に向けて商品の展示を行い発注をとる場です。
いわゆる半年から1年先の卸先の店頭に並ぶ商品のサンプルを用意されてる場なので、コンセプトを持った数多くの商品が一挙に見れる機会です。
仕入る側であるバイヤーは、事前にメーカーへアポイントをとり展示会にいく日時を決めます。
メーカーにもよりますが大きなホールいっぱいの展示ラックに商品が展開されているメーカーも多くあります。
そういった中から自社に合うテイストやアイテムを展開する際のイメージを持ちながら商品を選んでいきます。
そして何より難しいのが約1年先の売れる商品を予測して商品を発注しなければいけません。また発注する数量も予測していかなければいけません。一言で分析力が問われる部分になります。
その分析直にも2種類あり、
まず1つ目は、SNSやコレクション、大手メーカーの商品を見てトレンドを読む分析力。2つ目は蓄積データから読む分析力。
この2点を併せ持った人は間違いなくバイヤーにむいています。
まずSNSやコレクション、大手メーカーの商品を見てというのは、そのままの通りで世の中にまだ広まっていないけど人気のあの人が、あのブランドが意識しているから、おすすめしているから流行るであろうというように世の中の動きで予測する分析です。
これはいわばセンス的な部分もあります。服が心底好きで日々携帯を触ると服のことをリサーチしている。そんな人は意外とこのような能力が備わっているかも知れません。
またもう一方のデータ分析は、過去の蓄積データがないとそもそも始まらないということと、統計学をいかに柔軟に理解しているかが重要になります。何が言いたいかというと答えがない分野で確率論の話になるのです。
あるAという商品の販売数を予測するにあたり、全く同じ商品のデータがない。そういった時にいかにAという商品に近いものでデータをとり仮説を立てれるか。これを柔軟に考え予測数値を出せれるか。
私自身考えるのはこの双方どちらも併せ持っている人は世の中でほんの一握りです。理想はそういった双方の人間でチームを作り仕入部署を築けるかどうかが大事だと私は考えます。
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