アパレルバイヤーの業務とは

私は地方の地域密着型のセレクトショップで10年間勤務していました。

その中で販売員3年、店長3年、バイヤー(仕入れ担当)4年の業務を経てアパレル業界から離れることとなりました。

そんな中今だから言える記事を中心に投稿をしていこうと思います。

まずバイヤーとはいろんな職種である職業の一つです。ここではアパレルという業種に特化した内容になります。

まず主な仕事は展示会に足を運び、仕入れる商品の発注をメーカーへ行うこと。

アパレル業界の展示会は実際に商品が店頭に並ぶ1年から半年前に展示会が開催され展示会から約1週間以内に発注書(オーダー)を流します。

バイヤータイプは大きく分けて分析型と直感型の2種類のタイプに分かれます。

分析型とは、そのままの通り発注を行う際に過去のデータを駆使して発注内容を決めるタイプ。

直感型とは、世の中のトレンドや見た目のオシャレに左右される発注を行うタイプ。

人間は不思議な事に双方相反する能力をもち合わせることは滅多にないので会社ごとにその2種類の能力を持った者がパートナーでバイヤーの役職につくというのが一般的です。

展示会は主に東京で開催されるメーカーが多く、各メーカーの卸先の地域区分で大阪、福岡、北海道などで展示会が開催されることがあります。

そして展示会は基本的には火曜、水曜、木曜の3日間で開催されることが大半です。

なので週始めの月曜日で分析を行い、週中の2日間で展示会に行き、週末の金曜日で発注書(オーダー)を完成させる、というのが一般的なルーティンになります。

これだけを観ると一見単純な内容と思われるのですが、全くそうではありません。

何より難しいのが展示会の半年から1年先の商品を展示会で見て売れを予測するとともに、今現在の投入商品にも目を配らなければいけません。

未来と現在を同時進行で確認していかなければいけない難しさは経験を重ねて慣れるしかないかもしれません。

展示会については大きく話はしましたが前述している、現在の投入商品についてもお話しします。

投入商品とは展示会で発注している商品が実際に入荷してくる商品のことです。

その商品に対して観るところは発注したときの納期通り入ってきているか、入ってから予定通り商品の販売が進んでいるか、販売が進んでいれば追加のオーダーをメーカーに依頼する。販売が進んでいなければ販売できるように店頭とコミュニケーションをとり改善策を出して販売促進行動をとる。

基本的に販売するのはバイヤー個人ではなく店頭の販売スタッフなのでこことの人間関係のつながりも非常に重要な部分になります。

すなわち必要な能力としては、トレンド感性もしくは分析力、俯瞰的視点での判断力、コミュニケーション能力。

上記の能力は最低限、必要な能力となります。

しかしまだまだ一概に商品を仕入れるだけの仕事内容でないので次回、その他の業務も紹介していきます。

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